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認定支援機関とは何をしてくれる人か
補助金の公募要領を読んでいると、「認定経営革新等支援機関の確認を受けること」といった一文に出くわすことがあります。ここで手が止まる社長さんは多い。「認定支援機関? うちには関係ある人がいないぞ」と。
でも、心配は要りません。認定支援機関は、探せば身近にいる存在ですし、そもそも中小企業を支援するために国が用意した仕組みです。この記事では、「何者で、何をしてくれて、どう付き合えばよいのか」を整理します。
認定支援機関とは——国がお墨付きを与えた支援者
正式には「認定経営革新等支援機関」といいます。中小企業の経営相談に乗れるだけの専門知識や実務経験があると、国(中小企業庁)が認定した支援者のことです。
具体的には、税理士、公認会計士、中小企業診断士、行政書士などの士業、商工会・商工会議所、金融機関などが認定を受けています。全国で数万の機関が登録されており、中小企業庁のウェブサイトで検索できます。つまり「特別などこか遠くの機関」ではなく、いつもの顧問税理士や地元の商工会議所が、実は認定支援機関だった、ということも珍しくありません。
何をしてくれるのか——主な出番は四つ
実務で認定支援機関の出番が来るのは、主に次のような場面です。
- 補助金の事業計画の確認——一部の補助金では、事業計画について認定支援機関の確認書が求められる場合があります
- 経営改善計画づくり——資金繰りが厳しい会社の計画策定を支援する制度で、認定支援機関の関与が前提になっているものがあります
- 税制優遇の適用支援——設備投資に関する税制などで、認定支援機関の確認が要件になっている場合があります
- 日常の経営相談——数字の見方、資金調達の組み立て、事業計画の壁打ち相手
どの場面で確認や関与が必要になるかは、制度や年度により変わります。最新は公式の公募要領でご確認ください。
「確認書」は判子ではない——計画の質を上げる工程
ここで、わたしがぜひお伝えしたいことがあります。認定支援機関の確認を、「必要な判子をもらう手続き」と考えないでほしい、ということです。
確認書が要るということは、裏を返せば「専門家の目で計画を一度見てもらいなさい」という制度の設計です。売上計画に根拠はあるか。投資の回収年数は現実的か。資金繰りは回るのか。この壁打ちを真剣にやった計画は、審査でも強く、そして何より実行段階で崩れにくい。判子集めと考えるか、計画を鍛える工程と考えるかで、得られるものがまるで違います。
どう探し、どう選ぶか
探し方は難しくありません。
- まず顧問税理士に「認定支援機関ですか?」と聞いてみる
- 中小企業庁の検索システムで、地域と専門分野から探す
- 地元の商工会・商工会議所、取引金融機関に相談する
選ぶときの目安は、資格の種類よりも「自社の業種と、やりたいこと(補助金か、経営改善か、税制か)の経験があるか」です。同じ認定支援機関でも、得意分野はそれぞれ違います。遠慮なく、過去の支援の経験を聞いてみてください。
行政書士の立ち位置
わたしのような行政書士も、認定を受けて支援機関として活動している者がいます。行政書士の持ち味は、許認可と補助金の両方を見られることです。たとえば建設業なら、建設業許可の状況と投資計画をつなげて考えられる。製造業なら、事業計画づくりから申請書類までを一気通貫で伴走できる。
大切なのは、誰か一人に全部を求めるより、税理士・金融機関・行政書士がそれぞれの持ち場で連携する形をつくることです。中小企業の支援は、チーム戦のほうがうまくいきます。
なお、実際に相談へ行くときは、手ぶらよりも、直近2〜3期分の決算書と、頭の中にある投資や採用の予定を持っていくことをおすすめします。数字と予定が見えるだけで、初回の相談の中身がまるで濃くなります。逆に、こちらの数字も見ずに「この補助金が取れます」と断言する相手には、少し慎重になったほうがよい。よい支援者ほど、まず会社の話を聞くものです。
まとめ
認定支援機関は、国がお墨付きを与えた中小企業の相談相手であり、補助金・経営改善・税制優遇の場面で関与が求められることがある存在です。身近なところに必ずいますから、「要件だから仕方なく」ではなく、計画を鍛えてくれる味方として付き合ってみてください。
どの制度でどんな確認が必要かは年度により変わります。最新は公式の公募要領でご確認いただき、迷ったら早めにご相談ください。
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