← ファネルハブに戻る 脱・情弱経営

ブログ

採択後の手続き——実績報告まで気を抜かない

「採択されました!」——この報告をいただく瞬間は、わたしにとってもいちばんうれしい場面です。ただ、そのときに必ず添える一言があります。「おめでとうございます。ここから後半戦です」。

補助金は、採択がゴールではありません。むしろ、お金が実際に入ってくるかどうかは、採択後の手続きをきちんと走り切れるかにかかっています。この記事では、採択後に何が待っているのか、全体像を先にお見せします。

採択後の流れ——入金までは、まだ数段階ある

制度によって細部は異なりますが、おおまかな流れは共通しています。

さらに制度によっては、入金のあとも数年間、事業化の状況や収益の報告が求められる場合があります。「もらって終わり」ではなく、数年単位の付き合いになると考えておくのが実態に近いです。

実績報告——ここがいちばんの山場

採択後の手続きの中で、いちばん手がかかるのが実績報告です。事業計画どおりに実施したことを、書類で証明する工程です。求められる書類は制度により異なりますが、たとえば次のようなものです。

お気づきでしょうか。これらは「あとから頑張って作る」ものではなく、事業を進めるその時々で発生する書類です。つまり、実績報告の成否は、報告書を書く腕前ではなく、実施中の書類管理で決まるということです。

気を抜くと起きること

実施中の管理が甘いと、こんなことが起こり得ます。

せっかく採択された計画でも、報告で証明できなければ、補助額が減ることや、受け取れないことがあり得ます。逆に言えば、書類さえ揃っていれば、実績報告は怖くありません。

今日からできる備え——「補助金ファイル」を一冊作る

わたしがお客様におすすめしているのは、単純な方法です。採択が決まったら、その事業専用のファイル(紙でも、共有フォルダでも)を一冊作り、発生した書類をその日のうちに放り込む。それだけです。

なお、関係書類は事業終了後も一定期間の保管が求められる場合があります。保管年限は制度により異なりますので、公募要領や交付規程でご確認ください。

もうひとつ、入金後の注意も添えておきます。補助金で取得した設備には、一定期間、勝手に売却・廃棄・転用できない「処分制限」がかかる場合があります。使わなくなったからと独断で手放すと、補助金の返還を求められることがあり得ます。設備の処分や用途変更を考えるときは、その前に事務局へ相談する。「決める前に確認」の原則は、入金のあとまで続くとお考えください。

まとめ

補助金は、採択された計画を、決められた期間内に、決められた手続きで実行し、書類で証明できて初めてお金になります。山場は実績報告、勝負は実施中の書類管理です。

手続きの細部は制度や年度により変わります。最新は公式の公募要領でご確認いただくとして、「採択されたけれど、この先の段取りが不安」という段階でのご相談も歓迎です。後半戦こそ、伴走者の出番だと思っています。

本記事は執筆時点の情報にもとづく一般的な解説であり、個別の手続きの結果を保証するものではありません。採択後の手続き・必要書類・報告義務は制度や年度により変わります。最新の内容は必ず公式の公募要領・交付規程でご確認ください。
無料プレゼント

製造業・建設業のための
補助金助成金30選(書籍版)を無料配布中

申請から入金までの道のりを見据えて、30の補助金・助成金を厳選して一冊にまとめました。制度選びの入口としてどうぞ。

無料で受け取る